インテリアコーディネーターが実践する家具・カーテンの選び方

お客様より家具・カーテンについて相談を受けた場合、先ずは商品選定の前に必ずお客様へのヒアリングと確認を行い、安全で機能的でありながらも設置される空間と調和する魅力的な商品を選ぶ事が重要です。

商品選定前の確認とヒアリング

お客様より希望の予算・形状・機能・利用方法・動作環境、好みのスタイル等をヒアリングし、設置場所について確認します。

収納家具なら何を収納するのか、ダイニングセットやソファなら何人座るのか、カーテン等の窓回りの場合には窓を開ける回数等の利用状況もヒアリングすると良いでしょう。

また 家具を買ったものの設置予定の場所より大きすぎて返品した・・・廊下や扉が通らず部屋に入れる事ができなかったので返品した・・等の残念なケースも多く聞かれます。
大型家具の場合設置予定場所の寸法確認は勿論の事、設置場所への搬送経路の確認も必要です。

家具・カーテンの選び方

ソファ・ベッド・本棚・ダイニングテーブル等の大型家具は空間における面積の比率が非常に高い事から、部屋の状況や同じ室内に置かれている他の家具を考慮してデザインやサイズを選ぶ必要があります。床や壁・他の家具の色や質感・サイズを意識しながら部屋全体が調和のとれた空間となるよう商品を選びましょう。

利用されるお客様の体型や身体状況に気を使う事も重要です。
特に椅子・ソファ・ベッド等はお客様にショールームやショップで実際に体験してもらい判断する事をお勧めします。室内設置が前提の家具の場合は必ず靴を脱いで体験してもらいましょう。

カーテン・ブラインド等窓回りの商品を選ぶ場合、装飾性は勿論の事 採光・換気・遮熱・動作環境・利用頻度・プライバシー等を考慮し、各部屋の環境と利用目的に応じた適切な商品を選びましょう。
また 窓の多い部屋、掃き出し窓のある部屋に設ける場合、室内の壁の中で占める面積が大きい事から大型家具と同じく部屋全体の調和を意識した選定が必要です。

家具による事故や、ブラインドの紐による事故等も起きています。安全面に配慮した商品選びが望まれます。

その他、インテリアアイテムについて

クッション・ラグマット・ポスター・絵画等の芸術品・花や観葉植物・照明・雑貨小物等は空間に奥行きと広がりを与える重要なインテリアアイテムです。
また 個性的な家具やカーテンと部屋全体との調和をはかるクッション材としての役割も果たしてくれます。

但し、インテリアアイテムの用い方によっては、せっかくコーディネートされていたお部屋でもバランスを崩し、まとまりの無い空間に変えてしまう恐れがあります。
多種多様な素材の物を複数置かず色や素材のバランスを考えながら用いましょう。


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medium Plan&Planさん
兵庫県神戸市在住の インテリアコーディネーター及びインテリアプランナーです。
快適で素敵な空間作りのお手伝いをいたします。
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