セカンドライフ世代のリフォーム計画で押さえるべき3つのポイント

リフォームのターニングポイント

セカンドライフとは定年後の第二の人生の事。仕事や子育て中心の生活から夫婦二人で暮らす生活へと変わります。これからの人生を過ごす大切な住まいを、どのようにリフォームするのがいいか?大切なリフォーム資金を活かし、快適な生活を送るためには何に気を付ければいいか?この押えるポイントを私たち専門家はお客様にアドバイスし、提案しなくてはなりません。

必要な家の形は年代と共に変化していく

必要な家の形は、年代と共にどんどんと変化していきます。例えば子ども部屋なら、子どもが小さなうちは子ども部屋は要りませんが、ある程度大きくなれば1人1部屋が必要になり、もっと大きくなって独立すれば、また子ども部屋は要らなくなります。
階段も、若いうちはらせん階段を駆け下りるのもお手の物ですが、年を取れば手すりが必要になり、勾配は緩やかに、柔らかい素材を張るリフォームなどをしてケガを防ぐ必要があります。セカンドライフに入ると、子ども中心、仕事中心の生活から自分たちの暮らしが中心の生活へ変わります。
そこでセカンドライフ世代ならではの、3つのポイントを押さえたリフォームをして、セカンドライフをより豊かに快適に暮らす家にしましょう。

ポイント1 : メンテナンスが簡単な家にする

外部における10年おきの外壁・屋根他塗装リフォームもだんだんと費用的に大変になってきます。家を健康な状態に保ち続けるためには、実際にはモルタルの外壁塗装は10年おきに行うなど、定期的なメンテナンスのリフォームが必要です。
しかし年をとってから何度もリフォームを繰り返すのは、肉体的にも金銭的にも負担が掛かります。
そこでセカンドライフを迎えたら、メンテナンスが簡単にできる家を提案しましょう。
例えば10年おきに塗り替えている外壁を、30年以上メンテナンスフリーな乾式タイル張りにリフォームすれば先々が楽になります。長寿命な材料や工法は初期コストは高いのですが、リフォームの回数が減りますので、長期的なトータルコストで比較して提案していきましょう。

ポイント2 : 健康で安全に暮らせる家にする

年を取ると段差の高い階段は昇降がしにくくなり、視界も暗くなるので明るい照明が必要になる
セカンドライフのリフォームでは、この先ずっと健康で安全に暮らせる家にしておくことが必要です。
第一に、バリアフリーであることは必須です。バリアフリーな家とは障害物の無い家という意味ですが、皆さんが安易に考えるのが段差です。実際、家の中の障害物は床の段差だけではありません。
年を取ると足腰だけでなく、握力や視力も落ちてきますし、家の中の温度差も体調に影響を与えます。
今のうちにこの先もずっと健康で安全に暮らせる家の提案をしましょう。
高齢者の家庭内事故の原因として多いのは、階段、浴室、床です。階段には手すりを取り付けて落下防止、浴室は暖房器具を取り付けてヒートショック防止、床は滑り止め加工がされた床材を選んで転倒防止など、家庭内事故の対策リフォームを提案致しましょう。

ポイント3 : 3つのラクができる家にする

壁面収納は収納力が大きいのでスッキリ片付くだけでなく、部屋が四角くなるので掃除もラクにセカンドライフのリフォームでは、3つのラクができる家にリフォームしましょう。3つのラクとは

1.肉体的ラク
2.精神的ラク
3.金銭的ラク です。

肉体的ラクとは、お住いになられる人の家事がラクにできる家であること。家事ラクな動線や、片付けがしやすい収納リフォームを考えて提案していきましょう。例えば壁面収納リフォームをすれば、効率的な収納ができ、置き家具のようにスキマができず部屋が四角く使えるので、掃除もラクになります。
精神的ラクとは、ストレスがない家であること。家に居るのが楽しくなるような空間作りを考えていきましょう。子供がいるときには夫婦同室であった部屋も、お互いの趣味などを活かす、自分だけの居場所を作るリフォームや、ぐっすり眠れる寝室作りも忘れずに。
金銭的ラクとは、メンテナンス費用や光熱費が掛からない家にすること。リフォームの際に省エネ設備を選ぶのはもちろんのこと、家の断熱性能を上げて省エネな家にしておきましょう。家が広すぎる場合は、減築で身軽にすることもできます。


ABOUTこの記事をかいた人

medium CraftWorks風の谷さん
住宅設計施工管理に25年程の実務経験をもつ建築家。中でもリノベーションにおいては、現在も含め数多く手掛けています。
STUDIOUNBUILTプロフィールページ

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