内装材を選ぶ場合クライアントの希望もさることながら、空間の条件や法規、利用者の状況と利用目的に沿って「デザイン性」「機能性」「メンテナンス性」を考慮しながら選ぶ事が重要です。
住宅の内装材を選ぶ
家族構成・年齢・好み・健康状態・ライフスタイル・環境・現在の住まいにおいて苦痛や不便を抱える場合はその原因等を意識し、住まう人に優しい内装材を選びましょう。
リビング・ダイニングの場合、住民の好みや家具等との調和を踏まえ心からくつろげる色や質感の内装材を選びましょう。
寝室は心身共に安らぎ気持ちよく眠る事のできる空間を作りましょう。壁は暖色系、床は柔らかく保温性・吸音性に優れたコルク等がお勧めです。
子供部屋には汚れ防止クロス、トイレや洗面所には防カビ抗菌加工がされた内装材を用いましょう。
ペットがいる場合は消臭機能や引っ掻き傷に対応した素材を、健康に配慮するなら自然素材を用いるのも良いでしょう。湿度が気になる部屋は珪藻土等調湿機能を持つ内装材を用いましょう。
特定の住人が未定の場合であっても、各室に応じて機能性のある内装材を選びましょう。
病院・医院の内装材を選ぶ
病院・医院では清潔で安全な空間作りを心掛け、抗菌・防臭・耐薬品・安全に考慮した機能性のある内装材を用いましょう。
また 杖や車いす、介護・医療機器等の使用も考慮し床や壁の一部に耐久性 耐摩耗性のある素材を選びましょう。
但し どの部屋も同じ単調な空間にならぬよう空間の変化と心理的作用を意識して選ぶ事も大切です。
待合室や談話室・食堂は、複数の患者が気持ちよく過ごせる場所でなければいけません。温もりがあり心が落ち着く色合いや質感、デザインの内装材を用いましょう
診察室 処置室は、抗菌素材の他に耐薬品性の素材を、病室は前出の機能を兼ね備えつつ心理的な癒しを考慮した内装材を用いる事が望まれます。患者がベッドで過ごす時間が多い事から天井の素材を工夫するのも良いでしょう。
トイレ等特に清潔感が求められる場所はメンテナンス性の良い内装材を選びましょう。
店舗の内装材を選ぶ
店のコンセプトに沿いながら、提供する商品や食品・サービスをより良く見せる事で顧客の購買意欲や食欲等につなげる為の個性的な内装材が求められます。
しかし 不特定多数の顧客が利用する事からも安全性・メンテナンス性に配慮した内装材を選ばなければなりません。
例えば、女性客の多い店舗では高いヒールの靴を履いた顧客が滑らないように、安全面に考慮した床材の工夫が望まれます。
通行量が多い床、触れる事が多い壁においては耐久性のある素材を用い、尚且つメンテナンス性の良い内装材を選びましょう。
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Plan&Planさん 兵庫県神戸市在住の インテリアコーディネーター及びインテリアプランナーです。 快適で素敵な空間作りのお手伝いをいたします。 →STUDIOUNBUILTプロフィールページ |