今までの3Dとは全く異なる、BIM(ビム)を導入するメリットとは?

アメリカやシンガポールなど、海外で先行していたBIMの活用が日本でも徐々に広がりをみせています。
ゼネコンや組織設計事務所で導入が進んでいますが、従来の3Dとは何が違うのでしょうか?

BIM(Building Information Modeling)とは何か?

BIMソフトで代表的なRevitの発売元であるAUTODESK社の説明は次の通りです。

BIMとは?
BIMとは、Building Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング)の略称で、コンピューター上に作成した3次元の建物のデジタルモデルに、コストや仕上げ、管理情報などの属性データを追加した建築物のデータベースを、建築の設計、施工から維持管理までのあらゆる工程で情報活用を行うためのソリューションであり、また、それにより変化する建築の新しいワークフローです。

これまでのパースをつくるために作成する3Dは意匠上の3次元モデルであったのに対し、BIMの3次元モデルには意匠、構造、設備、コスト、仕上げなどのさまざまな情報が付随しているのが特徴と言えます。

BIMを導入するメリットは?

BIMを導入するとどんないいことがあるのでしょうか?
設計・施工・維持管理までたった一つのBIMデータを活用して、効率的に業務を進められます。

BIMの3次元モデルは、建築のライフサイクル全般で活用することで大きなメリットを発揮しますが、一方でワークフローの一部で採用する場合でも、従来の業務効率を大きく改善することができます。

bim_workflow

 

例えば次のようなメリットが期待できます。

  • 3Dモデルで管理するため、すべての図面が連動しています。平面図を修正すれば、立面、断面、展開図などに反映されるため、図面間での不整合が発生せず作図作業の効率化が期待できます。
  • プレゼンテーションにおいても3Dで分かりやすく説明できるため。施主との打ち合わせもスムーズです。静止画パースのみならずウォークスルー動画も簡単に作成できます。
  • 入力された情報は数量としてあらわれるため、予算を管理できます。例えば躯体のトン数、仕上げ材の面積、手すりの長さなど瞬時に把握できます。
  • 資産情報をBIMモデルに蓄積すればファシリティ・マネジメントにも活用できます。

大規模建築物だけでなく木造戸建てでも導入が進みつつあり、今後一般化していくと考えられます。

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