自己紹介が効果的。建築図面作成を外注するときに相手に伝えるべき4つのこと

建築図面の作成や修正を外部に依頼したいときには、いくつかのポイントを押さえておくとスムーズにアウトソーシングできます。今回は個人のCADオペレーターやフリーランスの建築士さんに外注する場合のポイントを見てみましょう。

自己紹介をする

図面作成依頼では他の依頼に比べて自己紹介がとても効果的です。
なぜなら、受注者からすると、クライアントが「一般の人」なのか「設計事務所」なのか「工務店」なのか「デベロッパー」なのか「家主」なのか、職種や業種を聞くだけで依頼内容がなんとなくイメージできるからです。
また、クライアントが建築のことをどの程度分かっているのか把握できるため、専門知識のレベルに合わせた対応が可能になります。

作成してほしい図面を伝える

平面図、立面図、断面図といった意匠図の他に、構造図や設備図、施工図、仮設計画図など、建築図面にはたくさんの種類があります。
すべての図面を作成できる人は少なく、通常はその人の専門領域があります。
例えば、意匠設計事務所の人であれば意匠図が中心でその他の図面は簡単なものしか対応していない場合が多いです。

作図業務か設計業務かを伝える

建築図面を作成するにあたって、設計業務を含むのか含まないのかを伝えるとスムーズです。建築図面作成にはおおむね以下のケースがありますので、どれに該当するか確認しましょう。

  1. 設計プランを依頼する:設計業務あり
  2. 設計の終わった図面を基に詳細図や施工図を作成する:設計業務なし
  3. 紙に図面をトレースしてCAD化する:設計業務なし

設計プランを依頼するには建築士、設計業務を含まない場合には建築士の他にCADオペレーターにも依頼できます。

作図指示方法を伝える

詳細図や施工図の作成、図面の部分的な修正、単純トレースなど、それぞれ求められるスキルが変わってきます。
同じ実施設計図面の作成でも、過去の実施図面を参考にして作成する場合と、赤入れを修正するような作図作業では難しさが異なります。過去の図面を参考にして実施設計図面を新たに作成する場合には検討業務が必要となりますので、単純に赤いれを修正する場合に比べると経験が必要な作図業務といえます。

外部人材に業務を依頼するには、明確に業務内容を伝えることが大切です。とくに初めて依頼するときには、自分の中で当たり前のことでも、相手にとってはそうでない場合もあり、「なんとなく伝わっている」と思って曖昧にしておくと思わぬところで躓くこともあります。回数を重ねて「いつものあれ」で依頼できるところまで信頼関係を作るためにも、最初は伝えるべきことをしっかりと伝えていきましょう。

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