プレゼンの時はもちろん、ご自身や会社のブランディング戦略として、建築模型を必要とする場面は多いと思います。スタジオアンビルトでも模型の製作代行の案件もあることから、その必要性と有効性は自明のことだと思います。一般的な模型の作り方などは、市販のハウツー本に数多く記述されていますので、今回は模型製作時に有効な最新の道具とおすすめの材料をご紹介したいと思います。
①レーザーカッター
レーザーカッターと聞くと大学などの大きな機関にある大型のものを想像していませんか?実は、昨年低価格で自宅や小規模オフィスでも使用できるレーザーカッターが発売されました。それが株式会社smartDIYsの「FABOOL Laser Mini」です。
最安値で 59,800円〜 と手の出しやすい価格設定で、筆者も購入しました。パソコンでデータを入力するだけで、あとはこのレーザーカッターが切り出してくれます。これにより、模型製作速度が格段に上がりましたし、木板なども加工可能なため、模型に使用できる材料の幅も広がりました。同じ形状の家具が必要なオフィスなどのプレゼンにも有効ですね。また、拡張キットも数多く用意されており、プロ仕様にカスタマイズすることも可能です。カッターで時間をかけて模型を作る時代が終わるのも近いかもしれません。上記のリンクでは、動作状況の動画も閲覧できます。
※加工できる材料やサイズなどの詳細は商品ページをご覧ください。
②質感のある厚紙
建築業界で一般的なスチレンボードは、様々な壁厚に対応できますが、表面のテクスチャーは平滑で、物足りないと感じたことはありませんか?印刷したテクスチャーを貼る方法もありますが、印刷だとどうしても偽物のようになってしまいます。質感を出したい時やまだ仕上げが決まっていないときに有効なのが、様々な表情を持つ「厚紙」です。加工も簡単で低価格なため、手間をかけずに模型の見栄えを上げてくれます。また、模型を置く台に貼ることで、地面の表現や駐車場の表現など、いつもと一味違った質感を与えられるのもおすすめする理由です。さらには、人や家具も様々な色やテクスチャーの紙で切り取ることで、温かみや親しみを与える効果も得られるでしょう。筆者は、①のレーザーカッターと質感のある厚紙を併用することで、素早く簡単に模型の質を向上させています。では、こういった紙はどこで手に入れればいいのでしょうか? おすすめな店舗をご紹介します。
「ペーパーボイス(東京、大阪、名古屋)」
店頭で直接様々な厚紙を触って確認できますし、セールも頻繁に行われています。少し温かみを増したいといった場合や少しだけクールに見せたいなどの場合に使う淡い色がおすすめです。また、インターネットで購入する場合のおすすめのサイトは以下です。
ページ内での検索が便利で、お探しの質感の厚紙が見つけやすいです。質感としては、ラフなものが模型材料にはおすすめです。是非、お好みのものを見つけてみてください。
さて、今回は、模型の質を上げてくれる道具と材料をご紹介しました。是非今回紹介したものを使用して、ワンステップレベルの上がったプレゼン模型や展示用模型を製作してみてください。
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1-1Architects 神谷勇机 1-1 Architects(イチノイチ アーキテクツ)は、神谷勇机と石川翔一による愛知県刈谷市の一級建築士事務所です。東海地区を中心に国内外を問わず、住宅設計や店舗設計、 リノベーションなど幅広いデザイン業務を行っております。 →STUDIOUNBUILTプロフィールページ |