SkechUp(スケッチアップ)は多くの建築パースソフトの中でも比較的安価に使え、小規模な建築設計事務所にとっては気軽に始められる3Dパースソフトです。WEB上にもスケッチアップの講座はいくつかありますが、建築パースに絞った講座は少なく、体系的に学べるサイトがあまりありません。
そこで、建築設計に携わる方も多く読んでいただいているビルマガでは、約半年に渡ってスケッチアップで建築パースを書く講座を公開しています。
講師はスタジオアンビルトのメンバーで、スケッチアップの認定トレーナーでもある「ソフトデザイン一級建築士事務所」の河澄さんにお願いしました。
初めてスケッチアップを触るという方はもちろん、スケッチアップを使ったことがある方でも、知らない使い方があるかもしれません。
月に2回のペースでUPをし、更新情報はFacebookページでも発信します。読み逃しが無いよう、この機会に「いいね!」をよろしくお願いします。
~目次~
①SkechUpの可能性
②SkechUpの設計事務所での具体的な使用例
③外観パースのモデリング方法
④内観パースのモデリング方法
建築パース(スケッチアップ)講座④内観パースのモデリング方法
第4回目の今回は、内観パースのモデリング方法についてお話します。
前回は立面図から立体モデルを作成する方法についてご紹介しました。
今回は平面図から立体モデルを作成する方法をご紹介します。
平面図からモデリング
平面図からモデリングする場合も、前回立面図からモデリングする場合と同様にDXFデータを読み込み、これを下絵にトレースしてモデルを作成していきます。
壁をトレース、「プッシュ/プル」ツールで壁を立ち上げます。
壁を立ち上げると下絵のCADデータが見えなくなってしまうので「マテリアル」の「不透明度」で壁を半透明にします。
開口部を作成していきます。
開口部等のパーツを複数配置する場合には「コンポーネント」が便利です。
※2016年から、ツールを「トレイ」で管理するようになりました。
「トレイ」は「ウィンドウ」から「モデリングトレイ」を選択し表示します。
「トレイ」に表示する項目はチェックの有無で選択することが出来ます。
「コンポーネント」にチェックを入れると 「トレイ」内にコンポーネントが追加されます。
家具等の配置
建物のモデリングが終わったら、家具等を配置していきましょう。
「3DWareHouse」には、世界中のモデラ―が作成した様々なモデルがアップされていてこれをダウンロードすることが出来ます。
パーツ配置として活用しているのが「Podium Browser」です。
レンダリングが整った12000を超えるコンポーネントがそろっています。
開口部や家具等を配置したモデルがこちらです。
平面図から起こしたモデルを1階、2階、ロフト階と3層に積み上げ、断面パースとして完成させたものがこちらです。
スケッチアップをダウンロードしよう!
2017年12月現在、スケッチアップの最新バージョンは「SketchUp2018」です。
無料のMake版と有料のPro版があります。
2013年よりMake(無料)版の商用使用禁止が禁止となりました
営利目的で使用する場合はPro(有料)版(価 格/ 税 込 127,440 円)を購入する必要があります。
こちらから購入できます⇒スケッチアップ公式サイト
Make版でも多くの機能を使うことが出来ますが、Pro版に限定された機能もあります。
その一つが今回説明したようなDXFやDWGの読み込みです。
モデリングの際には、図面データを読みこんでトレース出来るのでとても便利です。
その他MakeとPro版の詳しい機能比較は下記サイトを参照下さい。
https://www.alphacox.com/sketchup-pro/function/list/compare/
また、SketchUp2018は以前のバージョンより動作条件が厳しくなっています。
動作条件は下記サイトを参照下さい。
https://www.alphacox.com/sketchup-pro/
SketchUpPro2018の評価版で新しい機能を試すことも出来ます。
SketchUp2018の評価版については下記サイトを参照下さい。
https://www.alphacox.com/sketchup-pro/download/
SketchUpMakeについては下記サイトを参照下さい。
https://www.sketchup.com/ja/
次回予告:
次回は、平面図をCADから持ってこない書き方についてご紹介します。
スケッチアップについて、自分のペースで学びたい方は本を活用するのが良いでしょう。
2017/12発売のモダンリビングでは北欧家具をテーマに特集されています。本講座で基本的なモデリングが出来たら、より内観パースを美しく魅せるために活用出来るかと思います。
すぐに建築パースが必要な場合は、スタジオアンビルトのメンバーに見積もり依頼もできます。
依頼には会員登録が必要です。
ABOUTこの記事をかいた人
SOFT DESIGNさん 自社で設計・監理を行う他 ハウスメーカーや工務店とのコラボも行っており 年間30棟以上の注文住宅を設計。プランと外観デザインを得意としており 工務店のデザインサポートも行っている。 →STUDIOUNBUILTプロフィールページ |