キッチン
キッチンは、幸せと健康を願い安全で美味しい食事を作る所です。忙しい主婦が増えた現在では、素早く美味しい料理が作れる事も求められるようになりました。
乱雑したキッチンは不衛生で食品に悪影響を及ぼし、動線の悪いキッチンは調理に必要以上の手間と時間をとり、作り手に負担を与えます。
衛生面と動線を考慮しながら機能的に設備機器や収納を配置する事が重要です。
しかし 例えば同じ料理を作るのであっても、主婦によって調理方法や使用する調理器具等が違います。
家族構成や家族数も影響する事からキッチン計画に入る前には
- 現状のキッチンの使われ方
- 調理器具の種類や使用頻度
- 調味料・乾物等食品の保存状況や食器の数等
をヒアリングし現在の問題点を踏まえながら、お客様に相応しいキッチン計画を行う事が必要です。
ヒアリング後、お客様と計画を進めて行く中で1品の調理過程を思い描きながら
計画を進めると具体的で解りやすいでしょう。
例えば「野菜炒め」を作ると仮定して・・
- 野菜を冷蔵庫からシンク(流し台)へ移す
※冷蔵庫、野菜収納等はシンクの近くに - シンクで洗った野菜を調理スペースで切り、野菜の皮等はゴミ箱へ
※シンク下にザル・ボール等が収納できるスペースがあるかお客様の所有の調理器具サイズを測りながら確認しましょう
※調理スペースの確保と包丁やまな板の取り出しやすさを確認
※シンクが清潔に保てるよう、水栓や排水ゴミ受けの形状・掃除方法を確認し、溜ったゴミがスムーズにゴミ箱に運ばれるようにゴミ箱位置を工夫します - コンロにフライパンをのせ油をひき、野菜を炒め調味料を加えます
※菜箸等はシンクとコンロの間で取り出しやすい位置に、コンロ近くにはフライパンや鍋・油や調味料の収納を - 出来上がった料理を皿に盛りつけます
※コンロや配膳スペースと食器棚の位置関係について確認します - 油で汚れた機器の掃除
※お客様が掃除をしやすいコンロや換気扇を選びましょう
上記以外の機器について、炊飯器・電子レンジ等の電気調理器 また手拭きタオル・布巾等の設置位置についても気を配りましょう。
洗面所
現在の日本の洗面所は洗濯場を兼ねる事が多く、動きやすい動線に加えて収納力も求められます。タオルや洗濯洗剤等の収納を洗面台や洗濯機の近くに設け効率よく動けるように心掛けましょう。
洗面ボールの形状一つとっても利用方法によって変わるものです。
- 洗面台で手や顔を洗うだけなのか
- 洗髪も行うのか
- バケツ等の大きな容器で水を汲むような利用があるのか
- 洗濯(漬け置き洗い等)にも使用するのか
洗面所の計画もキッチン同様、お客さまに利用方法や収納内容等をよくヒアリングして計画する事が大切です。
トイレ・浴室
トイレ・浴室も安全で清潔な場所でなければなりません。
高齢化社会である現在では清掃しやすさは勿論の事、高齢者に優しいトイレ・浴室作りが求められるようになりました。
具体的には
- トイレ:洋式便器の利用 手摺の位置 扉の形状や段差の解消 室内温度について
- 浴室:浅型浴槽の利用 手摺の位置 シャワー水栓の利用 扉の形状や段差解消 室内の保温性について
等の配慮が必要です。
これらの中には介護保険の住宅改修費補助制度の対象になるものもあります。
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Plan&Planさん 兵庫県神戸市在住の インテリアコーディネーター及びインテリアプランナーです。 快適で素敵な空間作りのお手伝いをいたします。 →STUDIOUNBUILTプロフィールページ |