リアルタイムビジュアライゼーションの活用|VRを使ったコミュニケーション

3DモデルのVR化

BIMの普及や安価で操作の簡単な3次元モデラーの登場で、設計の早期の段階で3次元モデルを使用する機会が増え、設計者自らがノートPCで3Dモデルを動かしプレゼンしたり、パースを制作するケースが増えてきております。それ故、専門家の作る高品質なパースや、絵としての需要や作家性のある手描きパースの価値は今後改めて見直される事と思うのですが、この3次元モデルを効率よく使いVR化する事で、設計のワークフローだけでなく、施工、広告用資料の作成の過程で効果的に活用する事が可能になります。

VRを使ったコミュニケーション

図面では実際にどんな建物が建つのか人によって理解度に違いがあり、図面をベースにしたコミュニケーションからVRを使ったコミュニケーションに置き換えることで、設計者の頭の中にあるイメージを早期から関係者間で分かり易く共有する事が出来、必要に応じ注釈やインフォグラフィックスをリンク表示させる事で効果的なプレゼンテーションが行えます。また、設計段階で検討パターンが原案から枝分かれ的に増えていくような場合でも、修正部分だけのデータを一つのVRソフト内にストックしておく事で随時見比べる事が出来ます。

22-2
22-3樹木景観のシミュレーションの様子

リアルタイムに変更できるシミュレーター

このように3次元モデルをVR化する事によりシミュレーターとしても利用する事が出来ます。例えば、室内の壁材や床材、家具等をリアルタイムに変更できるインテリアのコディネートの提案や、造園計画の提案として様々な種類の樹木や花を予めデータベース化しておき、インタラクティブに樹木や花の種類や配置を変えてみたり、また建物外観のライトアップ計画などその場で提案する事が可能になります。表現力や柔軟性が高いVRは今後様々な用途に応用されていく事と思います。

22-1壁材のシミュレーション


ABOUTこの記事をかいた人

m-productさん
土木・建築計画のVR・アニメーション・パース画・模型(3Dプリント)を制作しています。→STUDIOUNBUILTプロフィールページ

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