先日、矢野経済研究所がシェアリングエコノミーの市場規模予測を発表しました。
2014年度はUberやAirbnbなど海外勢の日本市場参入やクラウドソーシング協会およびクラウドファンディング協会が設立され、前年度比34.7%増の232億7,500万円。
2015年度は旅館業法の特例やファッションシェアリングサービスの開始などで前年度比22.4%増の285億円。
2016年度は旅館業法施行令が一部緩和やオンライン駐車場予約サービスなどで前年度比26.3%増の360億円になると見込んでいる
今後のシェアリングエコノミーは、2014年度から2020年度の年平均成長率(CAGR)は17.1%となり、2020年度には600億円に達すると予測している。
シェアリングエコノミーとは
個人の持つモノやサービスなどを貸し借りするサービスは「シェアリングエコノミー」と呼ばれ、近年日本でも急速に拡がりをみせています。
シェアされるものは車・駐車場・住宅・スペース・服・スキル・カネなど。
車をシェアして「カーシェアリング」「ライドシェア」、住宅をシェアして「シェアハウス」、空き部屋を貸し出して「民泊」といった具合です。
スタジオアンビルトの「クラウドソーシング」も空き時間を利用してスキルをシェアするシェアリングエコノミーの一種です。
シェアリングエコノミーはブームではない!?
次々に新しいサービスが登場してどんどん世の中が便利に、そしてワクワクすることも増えているのですが、こうした動きは一過性のムーブメントで終わるものと考えている人も多いようです。
ですが、私はシェアリングエコノミーはかなりのインパクトをもって拡大を続けると考えています。
それはシェアリングエコノミーは既存経済、既存ビジネスで効率性や合理性を追求した”進化版”だと考えているからです。
例えば、海外でシェアリングエコノミーの代表格のUberは多くの車が一人しか乗っていないところに目をつけ、ライドシェアして目的地まで行けます。
タクシーよりも安く、簡単にアプリで配車でき、位置情報で料金を計算し、アプリで決済され現金で支払う必要もありません。
既存のサービスと比較しても、使わない理由がないわけです。
マッチングサービスが普及すること
”進化版”が次々登場する背景にはスマホの登場&普及があります。
インターネットサービスやアプリが次々に開発され、あらゆるものが簡単にマッチングできるようになり、”取引コスト”が格段に下がりました。
取引コストとは取引にかかる「お金」や「手間」や「時間」です。
簡単にシェアしたり、貸したり、贈与したりできる人を見つけられれば、お金を払ってモノを捨てることも、空き部屋を倉庫にしておくことも、特別なスキルを眠らせておくこともなくなります。
シェアリングエコノミー関連のサービスは、一度利用してみるととても便利ですし、新しい発見やワクワクがあります。
さらなる普及を期待したいと思います。